2013年8月15日木曜日

Re: 公演終了

吉田くんの終演後ブログ(これの一個前の回ね)を読んだら泣けてきたので、俺も書きます。


まずは、公演見に来てくれた方々、本当にありがとうございます。


役者のみなさん、スタッフのみなさん、6Lメンバー、お疲れさまでした。


去年の第一回公演のときは、本番の2ヶ月前に仕事を辞めて無職になりました。
そして今回はまたしても本番の約2ヶ月前に就職しました。我ながら極端だなと思いますが、持ち前の何とかなるっしょ精神というか、無計画さで実行しました。結果、なんともならず、芝居に関わってくれた皆にも会社の方にも迷惑をかけまくったあげく、多分このまま仕事の方はクビになるだろうな、といった状況で小屋入りしました。
本番を終え、打ち上げ後、仮眠をとって出社し、あらためて上司に謝罪をして本来なら8月末で終えるはずだった試用期間を延長するという形で辛うじてクビはまぬがれました。今後の働き方を見て判断するとのこと。ハードル上がりまくってます。
会議にいけない、稽古にいけない、連絡がとれない等などなど、とにかく迷惑をかけまくり(特に西池チームに出てもらった役者たちには)だったこの数ヶ月。
終盤には、自分には演出家なんてポジションにいる資格も実力もない。っていうか今後はもう芝居には関わらない方がいいかもなー。と思ってました。

公演がおわり3日たってみて小屋入り中ずっと穿いてたGパンのポケットから、赤ペン青ペン黒ペン、ライター6個、丸まった針金、グシャグシャになったレシートたくさん、LEDライト、よく分かんないメモ、チラシ3枚、小銭252円、なぜか印鑑、照明用のフィルムの切れ端、が出てきました。

ジョナサンのテーブルの上に並べたそれらのモノたちを見つめています。

正直言うと演出って分かんないですし、自分なりの方法論なんてないです。皆無です。ただ自分のおもしろいって思う設定とかセリフを並べた台本のような物を役者に渡して演じてもらっただけな気もします。
そんなんじゃダメですよね?

でも、面白いっぽい設定とかセリフとかのアイディアっていうのはどんどん思いついちゃうんです。
あ、さっきもね、思いついたんですよ。コントのアイディア。せっかくなんで、書きますね。



☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆


タイトル「夏熱い、バスこない、もヤだ(仮)」


登場人物

・白いワンピースの女 (→例えば、山岡よしきに演ってもらう)
・黒いイーグルのTシャツの男(→例えば、栄華楼山田に演ってもらう)
・ヒットマン(→例えば、檀上さんに演ってもらう)
・虎バス(未定)


とある田舎のバス停、ベンチに座ってバスをまっている男と女。
蝉の声が響く。
男、立ち上がって時刻表を確認したり、腕時計を見たり、また座ったりと落ち着かない。
そんな男を見ている女。
男の足下にはデカいバッグがある。


女「ねぇ」
男「(え、俺?)はい?」
女「私、今ノーブラなの」

間。

男「そうなんだ…」
女「そーなの」
男「なんで?」
女「(ちょっと考え)なんか一応伝えとこうと思って」
男「ん?そっか…」

間。

女「バスこないね」
男「ああ。あの、オレさ、昨日までヤクザだったんだ。事務所から金奪って逃げてるの。ここだけの話だけど」
女「どこに逃げるの?」
男「南の島とか。ベタだけど」
女「いいね」
男「良かったら一緒に…」
女「一緒に?」
男「ないか」
女「ないんじゃない?」
男「こないな、バス」

ヒットマン登場。
男、立ち上がって逃げようとする。
ヒットマン、懐から銃を取り出し男を撃つ。
男、死ぬ。
ヒットマン、男の持っていたバッグを奪い、去ろうとする。

女「ねぇ?」

ヒットマン、振り返る。

女「私、今ノーブラなの」

ヒットマン、女に近づき胸をさわろうとする。
女、その手を取ってヒットマンを投げ飛ばす。
女、ヒットマンをボコボコに殴る。女、強い。
ヒットマン、意識を失う。
女、何事も無かったかのように、バスを待つ。

間。

女、思い出したように、ヒットマンの懐から銃を取り出し、ヒットマンを撃つ。
ヒットマン、死ぬ。

女、再びバスを待つ。

虎バスやってくる。
女、虎バスの背中に座る。
しかし、虎バス、なかなか発車せず、ヒットマン(もしくは男)の死体を食べ始める。

女、ヤレヤレといった感じで首を振り、バッグと銃を持って歩き去る。


完。


☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

とかね。
思いついたときは最高だなって思ったけど、書いてみたら若干微妙な気もしてきたけど(笑)まぁそれはそれとして、
結局、自己満足でいいなら、こんな風にブログとかSNS?とかに載っけて公開していいね!されたり?叩かれたり?してればいいと思うんだけど、そーいうことじゃないじゃない?きっと。だから、自分が面白いと思うこーゆう思いつきがあって、それを面白いと思ってくれるひとが他にもいるとして、どーやって形にしてくか、発表してくか、ってことをもっとちゃんとしっかりと自分の頭で考えていかなきゃいけないんだろう。
そのためにはもっといろんな舞台みた方がいいかもしれないし、いろんな人と会って話たり、した方がいいんだろうし、生活もしっかりして仕事は仕事でちゃんとしないといけないし大変だーけど、そういうことだよな。あたりまえに。

とにかく、こんなバカが主に深夜のジョナサンであーでもないこーでもないって書いた台本を、役者たちが形にしてくれて、それをお客さんが観に来てくれて、笑ってくれて、アンケートにも色々感想書いてくれて、ってホント嬉しかったし報われたし救われたし、最高でした。だからこそ、っていう。
まとまらないまま、だらだらと、すいません。
また、お目に掛かれれば、と。


8月15日早朝
西池




2013年8月12日月曜日

公演終了

8月11日(日)


おかげさまで無事に千秋楽を迎えることができました。
異常気象とはこのことなりけり、となんいいましょうか、
あのような酷暑のなか、ハンカチ片手に新宿シアターミラクルまで、
遠いところから、あるいは、近しいところから、みなさまおいでくださり、
まことに、まことに、ありがとうございました。

いろんなお客様がお越しになりましたが、ひとりひとりが特別なヒトです。
出演者のご両親、友人、仲間のようなパーソナルな範囲でも、
あるいは演劇関係者でも、どのヒトをとっても、だれかにとって特別なヒトです。

では、
ぼくらはなにかを届けることができただろうか。なにかを残せただろうか。

もちろん。
終演後、みなさまが出口へ向かう横顔の顔色を窺いながら、察知しています。
収穫の多い公演となりました。みなさまありがとうございます。



キャストのみなさま。
いままで稽古稽古稽古稽古まだ稽古どこまで稽古いつまでも続くぜ稽古稽古の日々に、
ずっと向き合い続けていただき、ありがとうございました。
ほんとうにおつかれさまでした。ほんとうに。ほんとうに。

きょうからは、寝癖直しウォーターだと思ったらファブリーズだったトカ、目薬をさしたら眼鏡の上にポトリしたトカ、Tシャツを前後ろに着てたって街を肩で風吹く心持ちだぜトカ、髪を3,4日も洗わないトカ、モスシェイクが夕飯ですトカ、山田シャワーを腕に浴びる被害トカ、きっときっと減ってゆくかと思います。ぼくは猫背をシャキーンとしたいと思います。

たくさんのキャストさんとゾロリ揃いながら、
こうして公演まで突き進められました毎日に、さようなら。

そして作家の方々に。
感謝いたします。とても。ひとりでは為せないものでした。


さいごの打ち上げ会場が「すき焼き」って。。。
玉子をぐるぐるクルクルとかしているだけで疲れちまったヨ。

スタミナつけて、
書き手もキャストもステップアップしてゆく、それぞれの日々へ。エール。
ファイト。ファイト。ファイト。


ボソボソ声の(吉)より





2013年8月9日金曜日

初日でござる(椎野&西池)

みなさんおはようございます。とうとう初日の朝を迎えました。
舞台では最終調整が行われています。ここからがあっというまの3日間になるのだろうと思うとドキがムネムネします。

今日の西池先生は顎ひげをじょっきり剃られた模様、もうすっかり麻雀の白い牌のようなつるっとした、すべっとした、何か悟りを得たような表情をうかべています。
気になるので、インタビューしてみました。

Q1
昨晩なにかあったのですか?

ーー 西池 それは…ちょっと言えないですね。いや、別に意味はないよ!
ただ伸びてたから剃っただけだよ。まぁでも本番だしね。気合入れて。
まったく面白くないアンサーじゃないか!(汗)


Q2
好きなハンバーグはなんですか?

ーー 西池 店だとチロリアン。家だと和風。

Q3
今回の公演に、チロリアン的な要素はありますか?

ーー 西池 知らないよ!!なんだよチロリアン的な要素って!しいて言うなら、俺のパートのダンスするシーンはかなりチロリアン的じゃない?煮こまれてるっていうか…
ぐつぐつね、もうぐつぐつぐつぐつ、傀儡師的なね。

Q4
注目する役者、つまりハンバーグでいうところのナツメグ的エッヂのきいた役者ということになろうと思いますが、そういう役者にな

ーー 西池 そういう役者にな?そういう役者にな?そういう役者にな?



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西池です。なんつーか。ハンバーグ絡みの質問ばっかじゃーん!!!
まぁ夏だしね。まぁ夏だしね。まぁ夏だしね。(明日の3回まわしに備えて練習だよ!)

オレからもアッキーコに質問するよ。

・今回の芝居は「恋愛」ですが、夏のアバンチュール的な思い出は何かありますか?

・アッキーコの作品タイトル「先回りの女」って凄い良いタイトルだと思うんだけど、これに決まるまでに他の候補とかあったの?

以上。
ちなみに、西池チームは「宇宙時代の恋愛」ってタイトルだけど、過去のメモ見返してたら「空のグラスを骨で叩く夜」ってタイトルになってたのを思い出したよ(笑)
昼の話じゃんかーってね!!
あと「バスルームの中の凶暴なでかい猿」ね!!金玉舐めるやつ!!

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ーー 椎野 関内の高架下で「この電車は新宿に行きますか?」と聞かれた後、顎をさすられながら「遊びに行こう」ってせまられたのねカナダ人にね。私どうしたらいいかわからなくて「グッドラック」といって親指たてて逃げてきたの。17歳のときだったわ。

「色白の2人」っていうタイトルで、色白の男女に、祭り好き、という男がものすごいテンションで絡んでゆく、という構想はありました。

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「先回りの女」で良かったと思う!!

よっしゃ本番じゃい!!!テンションあげてこーー!!

『オオカミがでたっ!』



『オオカミがでたっ!』
の人々です。

背の順に前から
エダメ
みお
まりちゃん
やまけん
うっしー

さあ、どんなお話でしょう。
ぜひ会場でお確かめください。

2013年8月8日木曜日

前日ですよ!(西池)

こんにちは。西池です。
小屋入りしてます。
いよいよ明日から本番が始まります。
ここまで長かった気もするし、あっという間だった気がするし、何とも言えないです。

いやードキドキですね。ドキドキしすぎて、貝になっちゃいますね。
ウソウソうそ、ならないならない、貝にならない、むしろ食べる。貝食べる。
私は貝になりたい。橋本忍脚本。
いやいやいや、関係ないから!複眼の映像!名著だけども!今は関係ない!
牛の血を抜いて心中するように書くってパンチライン
あれ、誰かに貸してんだっけ?誰だっけーー?
って、どうでもいいからーーー

ふう、動転してますね。今さっき椎野アッキーコ明子からヤクルトをもらったので、ちょっと落ち着きを取り戻しました。

何日か前のブログで石田ミッチョンみっちーこ嬢が西池の撮った写真が使えねーってご立腹でしたが心外ですね。
数々の名作を残したというのに。ロベール・ドアノーもかくやといった。
もうなんていうか、吉田君まちがってパリの稽古場押さえちゃったんじゃないの?って思ったら志村坂上でしたね。はい。



これとか傑作ですよね。
ちょっとシュールレアリスムはいってますしね。




これなんかもなかなか前衛的ですよね。ポーズが。




これに関しては覚えてないですよね、何で撮ったのか。衝動ですね。








まぁ一番のお気に入りはこれなんですけどね!


そんなわけで助六恋愛相談所明日からです!
土日はまだまだお席ございますので是非お越しください!!!!




にしいけ




最後の通し稽古(石田)

今日(日付的には昨日)は最後の通し稽古でした。
今回も、写真で稽古場風景を紹介していきます。


檀上さん。(中央)

…ちょっと待て。
檀上さんの背後に同じ顔がいないか?

もう一度よく見てみましょう。


決して凝ってはいないのに特徴を捉えた絵と、その隣の過剰な吹き出しが醸し出す妙な雰囲気で前の芝居に集中できません。

脇をフラリと歩いていた山岡さんに誰が描いたのか訊いてみたら、「私ですよ」と軽い返事。
せっかくなので記念撮影しましょう。


檀上さんの顔マネをしている山岡さん。
記念撮影していたら、嫉妬した宇原さんが「俺も描けるよ」と描き出しました。


左、山岡作「檀上さん」。右、宇原作「檀上さん」。
宇原作品にはどこか悪意を感じます。 
最後に、ご本人も交えて記念撮影。


左から、山岡さん、山岡作「檀上さん」、檀上さん(ご本人)

稽古場風景を載せるとネタバレになってしまうから…という理由もありますが、座組全体の雰囲気も知っていただければと思い、ご紹介いたしました。

6L工場第2回公演「助六恋愛相談所」。いよいよ明後日が初日です。
おかげさまで初日は完売いたしましたが、千秋楽にはまだ席に余裕がございます。チケット予約はこちらから!
檀上さんと山岡さんの絡みも、もちろんあります。

劇場でお待ちしております。

せきでんどうし


2013年8月6日火曜日

8月6日(火)

8月6日(火)


8月に入ってからというもの、
怒涛のようにあわただしくなり、
あっという間に、公演本番まで、あと数日。。。

衣装パレードや転換の手割を決めたのが先週。
そのあたりから、どんどんいろんなモノが見えはじめてきました。
心のうちには、グッと緊張感が増してきたり、あわあわ焦りはじめたり、
なんだかもう、とにかく忙しくなってきました。

毎晩まいばん稽古の日々。土日なんか一日中だぜ稽古時間。
やれ、きょうはどの作家。ああ、きょうはどの書き手。
まっすぐ突き進まないのが実際です。
現実は滑らかばかりじゃありません。
それでもそうこうして、いま、ひとつひとつの作品がズラリ整いつつあります。


公演まであと数日。残りすくない時間のなかで、可能な限り、
それら作品たちが向上してゆけるよう、まだまだ格闘しています。きょうも。あしたも。

それら作品のなかでアクトしてくれているキャストのみなさん。
あとすこしです。あとすこし。



6L工場 助六恋愛相談所は、8月9(金)~11日(日)までです。
みなさまのご予約、お待ちしております。



シアターガイド9月号(榊)



シアターガイド9月号の表紙は中島かずき脚本・宮田慶子演出の『真田十勇士』です。
あっ、この話ではないのです、誤解なきよう。
p.106を見てください!
コント作家ユニット6L工場
「助六恋愛相談所」
の公演情報を見て欲しいのです。

キャストのみなさん、ごめんなさい。出演者の欄に限りがあって出演者紹介できなかったので“出演者は問合せを”になっています。

ここで出演のキャストの方々を紹介しまーす。
 
 
石黒麻衣さん   右代谷勝好さん  宇原智茂さん   江田恵さん
 
 


  加古みなみさん  斉藤千夏さん  白勢未生さん   檀上太郎さん


 
 
  水谷真利子さん 山岡よしきさん 栄華楼山田さん   山本憲さん

 
 
是非、劇場に足をお運びください。お待ちしています。
 
<チケット予約は、公演情報ページの<チケットお申込み>から!>
 
榊 俊作
 

 

2013年8月2日金曜日

NGO(ノリじゃなくて、ガチで、お荷物)(石田)

先週の土曜日(27日)は衣裳パレードと、転換稽古がありました。
今回も稽古場風景を写真でご紹介したい…ところなのですが、その日私は音出し係だったため、写真が撮れませんでした。
代わりに、西池くんに私の一眼レフを託しましたので、西池くん撮影の稽古場風景をご紹介します。


――というところまで、脳内シュミレーションしていました。
西池にカメラを託したところまでは良かったのです。本当に。
いざ家に帰って写真を整理してびっくり、西池は本当に使えない写真ばかり撮りやがりました。
流石、村野さんに靴を投げつけられた男、期待通りやらかしてくれました。
6L工場のお荷物(ガチで、マジで)を自称するキミには、NGO(ノリじゃなくて、ガチで、お荷物)の称号を授与したいと思います。
決して非政府組織ではありません。

では、具体的に、どう使えない写真なのでしょうか。
なぜか山田くんが写っている写真ばかりなのです。

西池は山田くんが大好きだということは分かったよ。痛いほど。
でも、何のために撮る写真なのか考えてみよう。

山田くんの宣材写真なら、それでいいよ? でも違うよね?
ブログに山田くんの写真ばっかり載ってたら、他のキャストさん嫉妬しちゃうよ?
どうしてくれるんだよ。


キャストのみなさんごめんなさい。
みんな嫉妬しちゃうのは分かってるけど、西池が撮って寄越した写真で一番まともな写真、山田くんが一番イケメンに写っている写真をご紹介して今日は終わりたいと思います。
苦情は西池までお願いいたします。
左から、檀上さん、山田くん、水谷さん。

せきでんどうし

2013年8月1日木曜日

「あのほらタクシードライバーでスポーツの役やってた奴」ハーヴェイ・カイテルの事を君はいつもそう呼んでいた(西池)

あっちゃー!!今日、火曜日だと思ってたけど水曜じゃーん!!
ブログの日じゃーん!!!そして既に木曜日でお馴染みの6L工場のお荷物こと(ガチで、マジで)にししいけです。嘘です、そんな人いません。西池です。

ブログの日っていうか、そもそも、「毎日オレが書きますよ!」発言したんですけど、そっからもう、一週間経ってます‥。なんて言うか、ごめんなさい、ですが、「謝るより行動でしめせ」って先輩から昔言われた言葉を思いだしました。なんの先輩かは思い出してません。

いやー、あんなの書こうとかは色々考えていたんですけどね。栄華楼山田インタビューとか、栄華楼山田密着24時とか、栄華楼山田に聞く50の質問とか、栄華楼山田袋閉じとか、ペーパクラフトで味わう栄華楼山田‥もういいか。とにかく実行になかなか移せないダメな所が出まくってます。大学時代に友人の花岡くんから言われた「キミちゃんは、いつでもヤルヤル詐欺だからな」という言葉を思い出しました。花岡くんのことは、いつも思い出してるよ。

さっそく罰が当たって足の親指の先端を蚊に刺されました。かゆいよー、かゆいよー。と言ってる、間にもう朝です。おはようにっぽん。つけっぱなしからの、あまちゃん観て、イノッチ出現で慌て出す、が、すっかり日常となっている西池家なのでした。
「にしいけ」とワープロで変換すると大体、「西井家」とでます。
なので、「にしいけけ」は西井家家かぁ~と、思いきや、「西池気」でした。
茶目っ気や、湿り気、化粧っ気のように「にしいっ気」というワードを流行らそうと思います。


さて今日は吉田くんのことを書こうと思います。


  +  +  +  


吉田くんと僕は8歳違いで、出会ったばかりの頃、僕は彼の事を「吉田さん」と呼んでいた。
この6L工場を始めるときに、なんとなく勘で呼び方を「吉田くん」に変えたのだけれど、そのことは、僕が6L工場に対して貢献することのできた数少ない事例のひとつだと思っている。

8歳違うということは、彼が20歳のとき僕はまだ12歳だったわけで(それは西暦2000年のことで、今ちょっと考えたみたけど、そのころ世間がどんな感じで自分が何やってたか全く思い出せなくて動揺してます。99年も01年もハッキリ思い出せるのに‥なぜ?トラウマ的な?何となく、アパートの壁にゴムボールぶつけて遊んでたのと飼育委員だったことだけは思い出した)このちょっとした世代のギャップは通常なら会話に困っちゃうレヴェルだが、幸い僕と吉田くんには共通している所があった。

2人とも映画が好きで、大学で映画の勉強をしていた。

それが判明したおかげで、飲み会で席が近くなると僕はよく吉田くんに話しかけるようになり、鈴木清順の話や深作欣二の話や今村昌平の話やヘルツォークの話やカサヴェテスの話で大いに盛り上がった。しかし、その頃はまだ彼がいったいどんな映像を作るのか(それは今でも知らない)舞台を作るのか知らなかった。

はじめて吉田くんの作品に接触したのは6L工場が結成されたばかりのある日、メンバーが各々作品を持ち寄り互いを役者代わりに使って演出してみよう、とワークショップ的に集まった時のことだ。僕は、吉田くんの台本に役者として参加した。つまり吉田くんの演出を受けた。なんとも不思議な感じがした。舞台って感じはあまりせず、一言で言って刺激的だった。話の筋は忘れちゃったけど、なんだか、部屋の中で体育座りしてる(ずっと)役だった気がする。

吉田くんの作った舞台を観たことがある人、或いは吉田くんから演出されたことがあるなんて幸運な人は分かると思うが、彼の作品は奇妙かつ魅力的だ。しかし謎だ。
いったい彼の作品(そして彼自身)の魅力の秘密は何なのか気になっていた。
そしてなんとついに、昨日シャワーを浴びながらそのヒントを思いついたのだたた。

このことは、僕だけが知っている吉田くんの秘密なのか、皆知ってる吉田くんあるある、なのか分からないが、彼は実は元々「スポーツマン」だったらしい。

同じように大学時代、映画を観て、映画についてしゃべってまた映画を観て、違う映画観て同じ映画も観て、映画に関するレポート書いて、映画作って、蓮見重彦の本読んで…って感じの青春時代を送ったであろう僕と吉田くんだが、前提の部分はかなり違っていて、僕のボトムに99年のフジロックのミッシェルだったり、まだ新宿にあった頃のリキッドルームのソウルフラワーだったり、一時期、毎週のように通ってた渋さ知らズだったりって、要するにごちゃごちゃしたライブの記憶があるみたいに(多分)吉田くんのボトムにはスポーツマン時代のストイックな練習や試合の緊張感が今も流れてるんじゃないかと思う。本人の意志とはまた別のとこで。


つまり、結局何を言いたいかというと、『吉田くんの芝居=スポーツ説』これを提唱していこうと思う。



きっと、ある日の練習中に若き吉田くんは思ったことだろう。
(スポーツって楽しいけど、なんでルールがあるんだろう。試合前にルールを好きに決めていいルールにすればいいのに。22人の選手と、2人の監督と、4人の審判がそれぞれチームになって三つ巴でボールをぶつけ合うサッカー、なんて、やったら…ふふふ、最高じゃないか)と。
劇作家、吉田康一の誕生である。うーん。いい話だなぁ。


この記事が、後の吉田康一研究家たちのひとつの指針になれば、と願っている。


とにかく、そんな、吉田くんの「奇妙な味」を多くの方に知って欲しいので、皆さま是非劇場にお越しください。な、と、滑り込みの宣伝でした。

ではでは、行ってまいります。じぇじぇじぇ~(使い方間違った!)

西井家